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アニメ脚本家を目指す!必要なスキルと上達のポイント

更新日:2022年2月3日

「脚本家」と一言でいっても、その分野によって内容が変わってきます。


主にドラマや映画のシナリオを書く脚本家と、ゲームシナリオライター、アニメ脚本家は、それぞれ脚本を書く上で抑えるべきポイントが違うのです。 本記事では、アニメのシナリオを書く「アニメ脚本家」に必要なスキルや、上達のポイントをご紹介します。 また、実際にアニメ脚本家として活躍している人の1日の流れなどについてご紹介していきますので、アニメ脚本家に興味のある方は参考にしてください。

【目次】
1.アニメ脚本家とは
2.アニメ脚本家のスキル
3.あなたもアニメの脚本が書ける?!?!上達のポイント
4.日本を代表するアニメ脚本家の1日
5.アニメ脚本家はアニメ業界になくてはならない存在

1. アニメ脚本家とは

アニメ脚本家は、アニメの脚本を書く人のこと。

アニメにおけるストーリーや、キャラクターのセリフを考えてシナリオに起こします。

仕事内容

アニメの脚本を書くときは、監督や構成担当と打ち合わせをして大まかな流れを決め、その内容に基づいて脚本を書いていくのが一般的です。

このとき決まる「大まかな流れ」は、プロットと呼びます。

シナリオが書き上がったら監督に確認してもらい、修正があれば修正…という流れを何度か繰り返しながら、脚本を完成させます。


働き方

アニメ脚本家は、脚本家事務所に所属をして働く人もいれば、フリーランスで活動している人もいます。

ただ、いきなりフリーランスだと人脈がないため仕事がなかなか入らないので、別の職種でアニメ制作会社や関連会社に入社をして、働きながらコネクションをつくり、脚本を見てもらう…というステップでアニメ脚本家として活動を始める人が多いです。

ほかには、アニメ専門学校に通ってコネクションを作るという人もいます。

アニメ専門学校では、現役のアニメ制作会社で働く人が講師として授業をしていることがあるので、そこで人脈を作るようです。


アニメ業界と脚本家

日本のアニメは世界的に注目されているエンターテイメントで、アニメ自体の需要はとても高いです。 ただし、どの業界でも同様ですが制作費は縮小傾向にあります。

そのためアニメ脚本家はこれまでよりも実力が重要で、よいストーリーを書くことができるアニメ脚本家はいつの時代でも仕事に困ることはありません。


ドラマや映画の脚本は、出演している役者が前面に出る傾向がありますが、アニメはストーリーが重視されるため、脚本家のほうが注目されます。

アニメとドラマでは脚本の書き方が異なると前述しましたが、最近ではドラマの脚本家がアニメ業界に参入するケースも増えてきました。 しかし、漫画作品をアニメ化した場合など、「原作と違う」と酷評を受けることも多く、より高度なスキルをもつアニメ脚本家が求められています。


2. アニメ脚本家のスキル

アニメ脚本家として活躍するために必要なスキルについて、以下に解説します。


物語の構成力

アニメ脚本家にもっとも必要となるスキルは、ストーリーの構成力です。 ドラマにはドラマの、アニメにはアニメに適したストーリー展開があります。

アニメ脚本家は、基本的に原作のある作品をアニメ用の脚本に書き起こすのが仕事なので、原作の魅力をそのままに、アニメにしたときにより視聴者の心を惹き付けるストーリー構成が求められます。


キャラクター把握

作品のキャラクターを深く理解し、そのキャラクターの個性や魅力を生かしたストーリーを考えることも、アニメ脚本家にとって欠かせないスキルです。

アニメは1話完結型が多いですが、そのストーリーによってキャラクターの性格やセリフが変わってしまうと、視聴者は大きな違和感を覚えます。

ストーリーはもちろん重要ですが、キャラクターの持ち味を生かしたストーリー構成が重要であり、そのためにはキャラクターの個性をしっかり把握していなければなりません。


原作の内容からデザインする力

先にも触れていますが、アニメの場合は原作となる漫画作品があるケースが多いです。 原作に忠実なストーリーを考えることも大切ですが、放送時間が決まっている中で原作を再現するのは難しいことも。

そうなるとセリフを削ったり、削った部分をうまくつなげるために別の要素を入れるといった工夫が必要になります。

アニメ脚本家は、こうしたカットや変更を加味して脚本を書きつつも、より魅力的なストーリーに仕上げることが求められます。

そのため、原作の内容を上手にデザインし、より視聴者の心を掴むストーリーを作るスキルが必要です。


3. あなたもアニメの脚本が書ける?!?!上達のポイント

アニメ脚本家を目指すなら、まずストーリーを書いてみること。 アニメ脚本を執筆する上で、上手く書くために必要なポイントは以下の3点です。


  • 伝えたいメッセージを明確にする

  • 自然なセリフを意識する

  • ヒットしている漫画や小説を脚本に書き起こす


この3つのポイントについて、以下に詳しく解説します。


伝えたいメッセージを明確にする

原作には、必ず伝えたいメッセージがあり、それを読み取った読者は感動を覚えます。 アニメ脚本に起こす際も、必ず伝えたいメッセージを明確することが大切です。 ストーリーの中に込められたメッセージがあるからこそ、視聴者は夢中になります。

「アニメを通して視聴者に何を伝えたいのか」を常に意識して、脚本を書いてみましょう。


自然な台詞を意識する

アニメは画や音で作品を表現することができますが、セリフも同じくらい重要な要素です。

キャラクターをしっかり理解し、そのストーリーに合ったセリフでないと、違和感が出て視聴者の心を惹き付けることができません。

印象をつけようと思うと、ついセリフ決めにも力が入ってしまいますが、ストーリーに対して自然なセリフのほうが、物語がスムーズに展開していきます。

アニメは非現実な世界観を表現することが多いですが、セリフは自然であることがベストです。


ヒットしている漫画や小説を脚本に書き起こす

アニメの脚本スキルを上げる方法のひとつとして、ヒットしている漫画作品や小説を、脚本に書き起こしてみるのもよいでしょう。

特に、漫画のヒット作品はストーリー展開がわかりやすく、伝えたいメッセージも明確なものが多いです。

実際に書くことで何が必要で、何が不要かがわかってきますので、まずは書いてみることをおすすめします。



4. 日本を代表するアニメ脚本家の1日

ここで、アニメの脚本家として活躍している日本を代表するアニメ脚本家の1日をご紹介します。

売れっ子アニメ脚本家は、どんな毎日を送っているのでしょうか?


市川さん(完全なる夜型人間)の仕事の流れ

10:00〜11:00 起床。 12:00 パソコンを起動。執筆したり、会議したり、また執筆したり…を繰り返す 3:00 終業。


曜日によって会議の時間帯が違うし、会議が無い日もあるので、毎日同じルーティンではありません。

ですが、アニメは週に一度の定例会議が一般的なので、1週間のスケジュールは大体決まってきます。

月曜日はあの作品の会議、火曜日はあの作品の会議、水・木は会議が無いので1日執筆。金はあの作品の会議…といった具合です。

そして、土日も普通に働き(執筆し)ます。

深夜3時頃に終業と書きましたが、こちらも仕事の進行具合によってまちまちです。

退社時間が無いので、「書けたら終わり」ですが、自分で面白いと思うものが書けるまでは終われません。

そんな感じなので、私の場合どうしても365日、仕事の流れはバラバラになってしまいます。


米内山さんの仕事の流れ

〜余裕のある日〜


登校する息子を見送って家事をあらかた済ませる。

10:00 仕事開始。ラジオか他人の公開プレイリストをBGMに、悩んで部屋をウロウロしたり健康器具で背筋伸ばしたりしながら執筆。

12:00 ごはん。息子の弁当の残りか適当なうどんかUber EATS。

12:30 打ち合わせ前に緊張し始める。資料を見返したり、何言うか考えておいたりそわそわする。

13:00 打ち合わせ。とにかくいっぱい話して、たくさん聞く。作品作りはチームワークだなと実感できる時間。

16:00 打ち合わせ終わって少し休憩したら、フィードバックを整理して、取りかかれるものには手をつけておく。

18:00 夕方の家事。この辺で息子が帰宅して家族で夕食。

19:00 仕事再開。

22:00 仕事終了。


〜余裕のない日(時間不明Ver.)〜


・信じられないことに全然終わってないまま徹夜の朝を迎える。

・家族で朝食を取って息子を見送る。

・カフェインを体にぶち込んでとにかく書く。

・「集中できる環境音楽」を聴き飽きる。

・昼休憩に入る夫に「1時間したら起こして……」と頼んで仮眠。

・1時間後、沼から這い上がるように起きてカフェイン再投入。

・記憶飛ぶくらい書く。

・夕方、なんとか書き上がる。読み返して、メールを送る。

・寝た方が良いのに、書き上がった興奮で眠れない。

・ぐちゃぐちゃの机をヨロヨロと片付ける。

・眠気がやっと押し寄せてきて、後を全て夫に託して寝る。

・起きたら翌朝で、次はちゃんとしようと決意する。


5. アニメ脚本家はアニメ業界になくてはならない存在

アニメ脚本家は、原作をアニメにする上で欠かせない存在です。

原作の魅力をそのままに、アニメになったときに、より視聴者の心を掴むストーリーを作るのは、アニメ脚本家にしかないスキル。

アニメは日本が誇る文化のひとつですので、これからも多くのアニメ脚本家に活躍してもらい、人々の心を打つアニメをたくさん作ってほしいですね。


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